BEHRINGER ( ベリンガー ) / XENYX X1204USB(デジタルエフェクト搭載のUSB接続のミキサー)を使ってニコニコ生放送をしてみる場合の設定例の紹介です。 BEHRINGERは他社製品と比較して価格が控えめですが説明書が簡潔なため、生放送用に初めてミキサーを用意した場合は設定に困ってしまう場合があるかもしれません。 でも慣れれば応用が効く低価格ミキサーです。 BERINGER XENYX X1204USB 製品ページ BEHRINGER USB ASIO ドライバ ダウンロードページ サウンドハウス BEHRINGER X1204USBページ |
- 使い方
生放送でBGMを 使用したい場合は 再生側の【既定のデバイス】はパソコン側にします。 |
色々紛らわしいかも知れない スイッチ設定
言葉で説明すると、どこのスイッチか混乱しそうです。詳しくは説明書に簡潔ですが色々書いてあります。意味がわからずに困った場合はとりあえず試してみましょう(48V電源ボタンを無闇にONにするのは無しで、あと耳を大事に音量注意)。試行錯誤して覚えていくほうが身につくかと思います。
ここで紹介した設定はあくまで一例で、他にも用途や工夫次第で色々な設定方法が有り、色々な機器を接続できます。
「外部エフェクターを使いたい場合はAUX SENDとAUX RETURNを使うのが便利みたいなんだけど、生放送用に使おうとすると色々混乱しそうだから素直にエフェクター後の音をライン入力するのが無難そう。」 |
イコライザの設定 それぞれの音域調節についての説明は個人的なイメージです。 適当に好みで調節します。 生放送でよくある、マイク音が素のままだとこもった音になる、低域がボンボンしたマイク音になってしまうという場合でも好みの音に調節ができます。 生放送には便利です。 |
揃っていると便利な物 | 他にピン(RCA)-モノラル標準変換プラグなども便利です。 | |
ベリンガーのマイクXM8500 マイクケーブル | マイクスタンド | オーディオケーブル ヘッドフォン用ステレオ変換プラグ ミキサー |
「本当にびっくりするほどパソコンが苦手、機械苦手、設定良くわかりません><って自覚が有る場合は他の製品を当たったほうが良さそう。 楽器や音源を色々と繋ぎたい場合にはミキサーは便利だから今度小型ミキサーのXENYX 302USBが発売されるので、そういう手頃な製品も調べてみると良いかも。」 | |
ミキサー右上のRCA端子のINPUTとOUTPUTは生放送(ミキサーのUSB録音デバイス経由の録音)には向かない仕様になっています。 ピン(メス)−フォン(オス)変換プラグ RCA端子のケーブルが既に有る場合は変換プラグ2個でもOK |
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『PHONES音量ツマミ上の【2-TR/USB TO MAIN】を押さないとミキサーのUSB再生デバイスで再生している音が聞こえない』という場合は、左の【2-TR/USB】を押すとミキサーのUSB再生デバイスで再生している音がモニタできます(自分側に聞こえるだけでミキサーのUSB録音デバイスには録音されません)。
他にもSOLOを押していないか、MUTEを押していないか、音量スライダーとGAINの位置は適切か、等々確認する箇所が色々有ります。
色々メモ
無音状態の時にピーという音がライン入力に入るようです><の場合 入力レベル切り替えボタン(LEVEL+4,-10)を切り替えるか、音量を調節するか、ラインノイズフィルター等。音量調節をして、BGMを流せば生放送には気にならない程度にしかノイズは入らないと思いますが、どうしても気になる場合用。
ブーという凄い感じのノイズが入ります><の場合 多分違いますが音量調節と、ループする変な設定になっていないかをまず確認します。他にミキサーの位置や置き場所とケーブルの位置を大きく移動してみてノイズが変化するか、使用する電源コンセントを変更してみる、接続している機器を外してみる等を調べていくと原因が判明するかも知れません。
ヘッドフォン左側からしか音が出ません><の場合 (PANと左右ボリュームのスライダーはわかりやすいと思うのでそれ以外では)変換プラグが原因の場合が多いです。マイク用のモノラル変換プラグをヘッドフォンに使用している場合等に左側のみの症状になっている場合が多いです。ヘッドフォン用のステレオ変換プラグを使用します。
マイクケーブルがXLRじゃないタイプのマイクケーフル使えますか?><について XLR-XLRのマイクケーブルを用意してください><
48Vコンデンサマイク使えますか?><について 背面に48Vスイッチがあります。48Vコンデンサマイクも使えます。 |
パソコン用のプラグインパワーのマイク使えますか?><について ステレオミニ→標準プラグの変換プラグを使ってもパソコン用マイクは使用できません。電池が入るタイプの一部のマイク(例:ECM-MS907等)は電池を使うモードで使用できたりしますが、普通のパソコン用Skypeマイクは変換プラグを使ってもプラグインパワー電源(1.5V程度)がないと使えません。ファンタム電源とプラグインパワー電源は別物です><。
- 既定の再生デバイスをミキサーUSB側のまま(マイク+PCで再生中のBGM)録音について
既定の再生デバイスをBEHRINGER USB WDM AUDIOのまま、ミキサー背面のCONTROL ROOM OUTとLINE INを接続する等色々試してみました。ステレオミキサー状態みたいな録音は一応出来ましたが、録音される音量バランスと自分が聴く音量バランスに違いが出すぎて使いづらかったです。自分に聞こえる音が調度良い様に調節すると、放送側のBGM小さすぎになってしまいました。放送側のBGM音量が適切になるように設定すると、自分が聞く音量が爆音になってしまって耳の寿命が減りそうです。 素直ににPC側から出力した音をミキサーのLINE INに接続するのが音量調節もしやすいし、エフェクト調節もしやすそうです。
ヘッドフォンへの出力ソース選択をOFFにしても、USBの方へMAIN MIXの録音はされますので、工夫すればミキサー側を既定の再生デバイスにしたまま出力と入力をオーディオケーブルで接続してBGM+マイク配信も出来なくはないですが、ミキサー使ってるのにモニタOFFで放送というのも(イコライザやエフェクト確認、マイクのモニタができないため)実用的ではない気がするので省略します。
既定の再生デバイスをPC側にせずマイク+BGM配信も出来ますが、却って面倒かもしれません。
Multi-FX プロセッサープリセットチャート
エフェクト設定値について。説明書14ページ参照。
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エフェクト設定について
1.HALL 2.ROOM 3.PLATE 4.GATED 5.REVERSE 6.EARLY REFLECTIONS 7.AMBIENCE 8.DELAY 9.ECHO | 10.CHIRUS 11.FLANGER 12.PHASER 13.DETUNE 14.PITCH SHIFTER 15.DELAY+REVERB 16.CHORUS+REVERB 16種類のエフェクト搭載です。 |
ミキサー内蔵のエフェクトを使う
リバーブの設定
- マイクにリバーブ効果を使用します。
カラオケ枠で需要が多い効果です。
最小値 | 最大値 | デフォルト | TAP | デフォルト | ||
1.HALL | 約1秒 | 約8秒 | 03 | ブライトネス | on | |
2.ROOM | 約0.5秒 | 約4秒 | 04 | ブライトネス | off | |
3.PLATE | 約0.5秒 | 約5秒 | 03 | ブライトネス | on | |
4.GATED | 約0.1秒 | 約1秒 | 02 | ブライトネス | off | |
5.REVERSE | 約0.1秒 | 約1秒 | 05 | ブライトネス | off |
ノブを回してエフェクトを選んだ後にノブを押して、ノブを回してパラメータを設定して(今度は押さずに)放置すると設定完了します。
右側のFXツマミ2つを中央あたりにします。 エフェクトをかけたいマイク側のFXツマミを調節してリバーブ音量を調節します。 |
ボイスチェンジャーっぽく使う設定
- マイクにピッチシフト効果を使用します。
匿名希望さんみたいなボイスになります。
最小値 | 最大値 | デフォルト | |
14.PITCH SHIFTER (半音ステップ設定) | -12 (1オクターブ下) | 12 (1オクターブ上) | 03 (短3度) |
14.ピッチシフト時のTAP (デチューン設定) | off (0) | on (+25) | off |
とりあえず手軽に匿名希望さん声の設定 |
マイクの音量を下げないと素の声とエフェクト声とで2重になります。
マイク音量を下げすぎるとFXのエフェクターへの音量までミュートになってしまうため、完全にはマイク音量を下げずに、FXが使用出来るぎりぎりの音量に下げます。
ピッチシフト後のマイク音量が小さい場合は、マイクのFXノブの他に右側のAUX SENDSのFXノブとAUX RETURNのFXノブの2つも右側にするとピッチシフトのエフェクト音量が上がります。
(元の声を完全に消したい場合には、エフェクトの出力をALT3-4にして別のライン入力に入力する等になってしまい面倒なので、元の音をギリギリまで下げて妥協するのが生放送には使いやすいと思います。 )
ディレイ+リバーブ コーラス+リバーブ
- 15.ディレイ+リバーブ 16.コーラス+リバーブ効果について。
15,または16を選択し、FXプログラム/パラメータノブを押して決定します。
DLY(元の音)とREV(リバーブ音)の比をFXプログラム /パラメータノブを回転して選択します。
9が効果が大きく、-9は効果が少ないです。
15選択時のTAPボタンは希望のBPMで素早く(またはゆっくり)TAPを連打しているとBPM設定されます。
16選択時のTAPボタンは12と24の選択切り替えのみです。TAPを押して切り替えます。
最小値 | 最大値 | デフォルト | |
15.ディレイ+リバーブ Ratio(エフェクトと元音の比率・割合) | -9 (90%DLY,10%REV) | 9 (10%DLY,90%REV) | 0 (50% / 50%) |
16.コーラス+リバーブ Ratio | -9 (90%DLY,10%REV) | 9 (10%DLY,90%REV) | 0 (50% / 50%) |
15.ディレイ+リバーブのTAP (ディレイタイム)テンポで点滅 | 11(116BPM) | 60(600BPM) | 12(120BPM) |
16.コーラス+リバーブのTAP (リバーブタイム)off/on点灯 | 12(1.2s) | 24(2.4s) | 12(1.2s) |
エフェクト効果の基本操作は同じなので色々試してみると面白いんじゃないでしょうか。
AUX SENDS関連
外部エフェクターを使用する場合の話です(が、生放送用にUSBの録音とAUX SENDSを生かして使うのは難しいんじゃないかと思います)。
BEHRINGER ASIO設定画面
http://www.usb-audio.com/ ここの製の汎用ASIO-USBドライバのBEHRINGER仕様版っぽいです。
ダウンロードはBEHRINGER USB ASIO ドライバ ダウンロードページ
サンプルレート選択 NETDUETTOを使用する場合は44.1kHzを推奨(多分)。 ここのサンプルレート44.1kHz,48kHzなどの設定と、Windowsの再生デバイス、録音デバイスの詳細設定の既定の形式が合っていないと音が変になる場合があります。 |
ASIOのレイテンシー調節は6段階調節。 音がプツプツしちゃう場合はNomalあたりの無難な設定にします。 (Nomalでだめだったら Relaxedに、等。または余計なソフトやプロセスを終了してパソコンの動作が軽い状態に。) |
電源コンセントが3極コンセントで困った 場合は
「電源プラグがコンセントに挿さりません?3極???」 「折れば?」 「あと、余ってるプリンタの電源ケーブルか、余ってるPCモニタ用電源ケーブルか、余ってるパソコンのATX電源のコンセント側ケーブルでも代用できたりするし、上手いこと延長ケーブルでも何とかなったりするよ。」 |
「で、折りたくない場合が多いと思うので3P→2P変換プラグが無難かも。」 |
VAMかアマミキ!等でケーブル無しの設定
「VAM(Virtual Audio Mixer)やアマミキ!等のソフト使う方法はPC負荷がかかるので、ミキサーがある場合はオーディオケーブル使ったほうが良いんじゃないか、と思ってしまうけれどソフトを使う方法も一応使えました。フリーソフトではないXSplit Broadcasterあたりも便利そう。」 |
VAMで再生と録音を選択。 ミキサーがあるのにVAMを使う、需要がよくわからないけど便利な設定。 |
アマミキ!は再生の詳細設定で48kHzにする必要が有ります(録音側も揃えたほうが良いです)。一手間かかりますが、かんたん配信に使いたい場合にはアマミキ!の使用でオーディオケーブルを用意していなくても何とかなります。 と一応書きましたが、ミキサーが有るならアマミキ!もVAMも必要性が低いよね(‾◡◝ )というのが正直なところだったりします。
感想
「性能は倍に、価格は半分に (Double the features at Half the price)社是のBEHRINGERって感じのミキサーでした。音量調節がスライダー式で使いやすいけど、ACアダプタ不要の電源内蔵で本体サイズがデカイ。特に紹介していないけれど、背面にもOUTPUTが3系統有って役割が違ったりして、色々繋げます。」
「色々出来る分スイッチの設定がわかりづらかったり、パソコンとUSBケーブルの他にオーディオケーブルも必要になってくるので、ニコ生用にはALESIS MultiMix8 USB FXの方が設定が簡単で使いやすいかも知れません。でもBEHRINGERの方が本体の大きさが有って、がっしりしててミキサーって感じがしました。」