ステレオミキサー機能っぽいMAIN出力の録音が出来るUA-55は、生放送用にも便利な機器です。 ハードウェアでマイクエフェクトが使えるUA-4FXが生産完了になり、似た外見のUA-33が発売されましたが、生放送時にソフトウェアのマイクエフェクトが使いやすいのはUA-55の方だったりします。
UA-55の方が生放送的にマイクエフェクトが使用しやすいので、使い方のご紹介です。
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準備

接続例
配信用に使用する場合、基本的に【MONO】ボタンはONにします。
UA-55ハードウェア内蔵DSPのゲート、コンプレッサの調節
![]() | QUAD-CAPTUREコントロールパネル画面を開きます。 【コントロールパネル】→表示方法を【大きいアイコンor小さいアイコン】に変更→【QUAD-CAPTURE】を開きます。 |
![]() ハードウェアDSP処理のためCPU負荷を気にせず使用できます。 BYPASSはONにしちゃうと効果がかかりません。 | QUAD-CAPTUREコントロールパネルの 【GATE】は設定値以下の音量の信号をミュート(消音)します。 これを少し使っておくと、今までどうしても消えなかったサーっていう感じのノイズや、パソコンや空調の駆動音のノイズ等、マイクがどうしても拾っていたノイズを軽減できます。 小さいノイズはそれ程気にしなくても良いと思うのですが、ニコ生だと自分も配信もする関係でヘッドフォンで視聴している視聴者さんも多いため、気にするほどじゃないけどノイズ有るねって言われてしまう場合にとても有効です。 |
![]() | 【THRESHOLD】コンプレッサーの効果がかかる信号レベル(dB)を設定します。 |
![]() | 【RATIO】オーディオ信号を圧縮するときの圧縮比を設定します。 THRESHOLDでどこまでかけるか位置を決めて、RATIOでかける角度を決定する感じに調節します。 |
ATTACKとRELEASEは 左のGR(Gain Reduction)のメーターを 音を入れながら確認すると 効果時間の違いが視認し易いです。 | 【ATTACK】コンプレッサがかかるまでの時間 【RELEASE】コンプレッサが切れるまでの時間 QUAD-CAPTUREコントロールパネルに表示される単位はmsecです。 |
![]() | 【GAIN】コンプレッサの出力レベル 音の大きさです。 |
コンプレッサはうまく使うと配信音声のクオリティが上がります。
調節方法は、配信内容や音声内容によって変わってきますのでたったひとつの冴えた

生放送マイク用だとおそらく、GATEほんの少しだけ、THRESHOLDとRATIOで上を少し抑えるだけ、ATTACK早めRELEASE遅めGAIN気持ち程度に上げくらいが無難かと思います。
一般的には大きすぎるところを押さえて(THRESHOLDとRATIOあたり)、小さいところを引き上げる(GAIN)感じに使われます。
上手く使用できるとクオリティの高いBGMを使用している時もマイクが浮かない感じになったり、放送局の様に音量が一定していて聴きやすい安定したクオリティのマイク音声になります。
「初見さんいらっしゃい。ゆっくりしていってね」みたいに一定しない音量で話してしまう場合には、コンプレッサの機能を使っておくと聞きやすい音声になって初見さんもゆっくりしてくれるかもしれません。
歌枠で需要の多いリバーブを使う方法
用意するもの(フリーソフトですが寄付歓迎のものもあります) ![]() 以下はVSTeプラグイン Stereo Tools (モノラルステレオ変換) RoVee (ボイスチェンジャー) MVerb (リバーブプラグイン) | QUAD-CAPTURE同梱の ![]() ![]() |
![]() 遅延を減らしたい場合はここのバッファサイズを2つとも下げます。 QUAD-CAPTUREコントロールパネルの ASIO設定画面のバッファも下げます。 音がプツプツしてしまう場合は下げた箇所を上げて調節します。 (QUAD-CAPTUREのバッファ設定は程々に下げて、 ![]() |
|

![]() | VSTプラグインを放り込んで、Inputのチェックと RackのマイクアイコンをONにします。 |
![]() | ![]() プリセットの選択や調節をします。 UA-55の場合LまたはRにマイクを接続していて、エフェクトはLR両方から出力したい場合が多いのでモノラルをステレオ変換するプラグインを使用しておきます。 Stereo Tools (MONOを押します) |
![]() | MVerb (好きなリバーブのプリセットを選んで Dryのエフェクト前音量とWetのエフェクト音量を調節します) 左画像はUA-33の時の使い回しにですが調節箇所は同じです。 |
以上でカラオケ枠等でマイクにエコーが欲しい場合に使うリバーブ効果が使えます。
リバーブのON,OFFはプラグイン左の[Zz]または、マイクアイコンやInputチェックのOFF、RackのStopかミュート、Cantabile右上ToolsのStop Engineマーク等でON,OFFが出来ます。
![]() | 自分の放送画面の音量をミュート(消音)にします(エコー、ループ、ハウリングの防止)。 |
![]() | 生放送の放送ツールの音声機器欄で【MAIN(QUAD-CAPTURE)】を選択します。 音質を重視する場合は、音質重視===映像重視の比率を【音質重視】側にします。 映像については、コマ数===画質重視側などを調整して何とかします。 |
ボイスチェンジャー効果のプラグインを使う方法
リバーブ程度の場合はマイクの本体でのモニタはONのままでもOKでしたが(リバーブの場合はモニタONの方が生放送には使いやすいです)、ボイスチェンジャーを使用したい場合は本体でのモニタをOFFにしないと元の声と二重になってしまいます。
UA-55の場合、本体でのモニタOFFは本体のMIXつまみの調節でOFFに出来るので簡単に調節ができます。
まはたQUAD-CAPTUREコントロールパネルを開き、右側のMIXERのINPUT1,INPUT2の音量からもモニタの調節ができます。
用意するもの(フリーソフト) ![]() Stereo Tools (モノラルステレオ変換) RoVee (ボイスチェンジャー) |
![]() | Stereo Tools (モノラルステレオ変換) を使用して【MONO】ボタンを押しておくと、マイクがモノラル化されて、偏らずに両方から聞こえます。 |
![]() | RoVee (ボイスチェンジャー) を![]() |
![]() | ボイスチェンジャー効果を使う場合は、リバーブをかけたい場合と違って、元の音が聞こえてしまうのは良くないので、元音のモニタをOFFにします。 リバーブだけの場合はここは下げずに使ったほうが生放送では使い勝手が良いんじゃないかと思います。 |
付属ソフトの
SONAR X1 LEでエフェクトをかけてリアルタイムに生放送に使う方法
SONARソフトでオーディオトラックにエフェクトを適用し、
SONARソフトのインプットモニターをONにするだけです。
以下はおおまかな手順です。
【編集】→【環境設定】→【オプション】→【ドライバモード】 ![]() 後で音がプツプツする場合は【デバイスの設定】→【ミキシングレイテンシ】 →【ASIOコントロールパネル】→【QUAD-CAPTUREコンパネ】→【ドライバ】 →【ドライバの設定】→ASIOのバッファサイズを上げます。(上げると遅延が増えるのでできるだけ小さいほうが良いです) | SONAR X1は WDM WASAPI ASIO MME に対応しています。 とりあえず遅延を少なくしたい関係でASIOが無難なのでASIOにします。 |
![]() | オーディオトラックのINに QUAD-CAPTUREを設定します。 IN1にマイクを接続している場合は 【Left QUAD-CAPTURE1-2】 IN2にマイクを接続している場合は 【Right QUAD-CAPTURE1-2】 を選択します。 |
![]() | OUTに QUAD-CAPTURE1-2を選択します。 |
![]() | INまたはOUTの FX欄に ![]() でプラグインを追加します。 オーディオトラックの インプットモニターのアイコンをONにします。 |
インプットモニターをONにするとリバーブ効果がかかります。

生放送でのマイクエフェクト用途には

SONARだと生放送の時に音がプツプツしてしまう場合なども、Cantabile Liteの方がCantabile側のバッファ調整も設定が出来るため音がプツプツしづらいです。
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