「USBマイクをASIOでルーティングすると、遅延が無くて歌枠にも使えて便利ってききました」
「確かに遅延が無いって言っている人も居るから、便利みたいだけれど、色々準備が必要だったり、エラーになる場合があるから、初心者にはお勧めしてないよ。だけど無料で試せるから頑張ってみても良いと思うよ。遅延が無いって書くとピュアオーディオ界隈の人が怒りそうだから今のうちに書くけれど、ASIOでも遅延は有るよ。普通にルーティングするのと比較すると、遅延が少ない程度。」
「あと、低スペックと音がプツプツしたり、パソコンが重くなったりするから使いどころが難しいかも。ASIO対応機器でDTMをするのには便利なのだけれど、生放送に必須って訳では無いよ。」
「今回は、ASIOの認知度が意外に低いみたいだから紹介してみるよ。」
「ASIO対応機器じゃなくても、ASIOできるソフトを入れればサウンドカードがASIO対応になるって聞いたのです。」
「ASIO対応機器じゃなくても、ASIOが使えるASIO4ALLってソフトが有名だよ。ASIO4ALLは、YAMAHAがSOL2っていうソフトを売ってた頃の2003年くらいから、今日に至るまで長く利用され続けているソフトだよ。最近までソフト更新も続けられているよ。」
「でも、本物のASIOじゃないから、やっぱり対応機器を買うのが良いんじゃないかと思うけれど、無料だし、生放送でUSBマイクルーティング用なら試してみても良いかも。ただ、ニコ生の利用層を考えるとと、ASIOだとエラーが出たり、音が出なくなったり、プツプツしたり、使えなねーって言われるのが目に浮かぶよ。初心者には向かないから、パソコンに慣れてから暇なときに少しずつ試すのが良いと思うよ。遅延無いって聞いたからって、急いで試すものじゃないよ。」
「あと、このblogの人は普通のサウンドカードについても遅延しすぎwwwって言っちゃう価値観なので、解説文を書かせては駄目な気がするよ。でもUSBゲームパッドの遅延も、液晶モニタの遅延も、無線マウスの遅延も本当に気になって仕方ない。たぶんみんなそう思ってると思うんだけれど、普通のステミキで遅延が無いって言っているのを聞くと、もしかしたら自分の耳が遅延してるんじゃかろうかと思うときがあるよ」
「よくわかりませんが、無料で試せるみたいなので、試します。色んな機器が遅延する話は、パソコンが遅いんじゃないのですか?」
「そういう考え方も有るよね!」
1.ASIO4ALLを準備する
1. 準備するものASIO4ALL(他にもASIO化ソフトがあるので何でも良い。ASIO4ALLが有名。)
http://www.asio4all.com/
ダウンロードして、普通にインストールするだけ。
【ReWuschel】 は、DTMあたりでReWire使う人はチェックを入れると良いかもです。
【Off-Line Settings】 は、ASIO設定用にチェックを入れたほうが、ASIOを使用していないときにも設定画面を開けて便利です。ASIOを使用するソフトからも設定画面は開けるので、必須ではありませんが、【Off-Line Settings】 はチェックを入れたほうが便利かと思います。
「ASIO4ALL以外にも有るっていうのは?」
「他にも有るけれど、ASIO4ALLにしておくのが、とにかく無難だよ。ほかにはASIO2KS,ASIOKS等が有るよ。ちょっと違うけれど似たソフトにJACKってのも有るよ。」
「よくわかりませんが、ASIO4ALLにしておけばOK、みたいです。」
2. ASIO対応のルーティングできるソフトを用意する。
ASIO対応のルーティングソフトを用意します。特にこれがUSBマイクのルーティングに良いよ、という定番は無いです。
簡単に、ならSound routing utility がとにかくシンプルで簡単ですが、XPだと何かASIO動作がおかしいかも。
http://mofo.pns.to/wibs/
iCubic Audioも簡単ですが、常用するにはいまいち使いづらいです。Jackをインストールしたら、Jackだけ検出されて、ASIO4ALLが選択できなかったり、何かいまいちです(?)。
http://icubic.fanzos.net/xoops/modules/tinyd0/content/index.php?id=15
VSTHostは普通に便利ですが、画面が独特で初心者向きではないです。
http://www.hermannseib.com/english/vsthost.htm
KRISTALは個人での使用や、教育目的での使用は無料です。一部で人気があるみたいです。英語に抵抗が無ければ便利かと思います。
KRISTAL http://www.kreatives.org/kristal/
VSTプラグイン同梱で、録音編集ソフトとしても使えます。KRISTALは複数のUSBマイクをひとつのOUTにまとめたい場合に便利と言われるかたがいらっしゃったので、試してみましたが複数機器はASIOの仕様上、動作が重かったです。
consoleはデザインが個人的に好みなのですが、有料です(30日体験版有り)。
http://console.jp/jp/
複数ASIO機器を指定すると、複数チャンネル機器をワイヤーで繋ぐことができますが、対応チャンネルと機器名の表示画面をメモしておかないと使いづらい気がします。(?)
「どれにしたら良いのかわかりません」
「他にもASIO対応でルーティングできるソフトはたくさんありすぎるよ。特に薦めたいソフトは今のところないから、色々試すと良いと思うよ。」
3. ASIOでUSBマイクをルーティングする。
「早速、USBマイクをルーティングしてみるよ。結局ソフト,は、実際にニコニコ生放送ででASIOルーティング用に使用している方がいらっしゃるのでKRISTALで説明してみるよ。」
「普通にインストールして、起動するだけ。最初の起動画面は、個人使用のところを選択で良いと思うよ。」
「デモ曲を開くか聞かれるけれど、聞きたい場合は開けば良いよ。KRISTALのデモ曲は今回は関係ないから、開かなくてOK。デモ曲はKRISTALで音声の編集をしたい場合は使い方の参考になると思うよ。」
KRISTALの画面のAUDIO OUTPUTを『ASIO』にする。
KRISTALの画面のAUDIO OUTPUTをASIOにすると、Windowsの画面の右下に『ASIO4ALL』が出るので、開きます。
『ASIO4ALL』の設定画面。右下の両口スパナ(あるいはダブルオープンエンドレンチ)のアイコンをクリックして(スパナを×にして)詳細な設定画面を開いて、オンボードのサウンドカード(ステレオミキサー機能)と、USBマイクの左のアイコンをクリックして、ASIO対応にします。
全部ONじゃ無くて、USBマイクのINとオンボードのサウンドカードのOUTだけでもOK。
KRISTALのPreferencesを開きます。
KRISTALの設定でASIOで使用する機器にチェックを入れます。『Apply』するのを忘れずに。
KRISTALのMixerで、AUDIO INPUT1に『KRISTAL LiveIN』を選択します。
KRISTAL LiveINで、INPUTに『ASIOのUSBマイク』を選択します。
KRISTALのMixerのMASTERで出力先を選択します。
生放送で、USBマイクとステレオミキサーを一緒に使いたい場合は、出力先を『ステレオミキサー機能のあるサウンドカード』にします。
VSTプラグインをデバイス別に使用したり、全体に適用したり出来ます。
USBマイクが複数ある場合にも便利です(が仕様上重いです)。
「これで、オーディオインターフェースを買わなくてもマイクにエフェクトが使えて便利です。」
「オーディオインターフェースを買う意味は、エフェクターじゃなくて普通は入出力音声の音質向上や低レイテンシ化にあると思うよ。単純にオーディオの入出力機器が欲しい場合、というのもあるよ。でも、最近はUA-4FXみたいにエフェクター付きのオーディオI/Fが、ニコ生で知られてきて人気が有るみたいだから、オーディオインターフェース=マイクエフェクトみたいに捉えられてしまう場合も有るかもね。」
「一般にはASIOを使うと高音質で、遅延が少なくて、便利ということになっているよ。」
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