「PCが低スペックなので、ハードウェアエンコードのキャプボの方がPCに負担が少ないかな?と思って購入したのですが、これは失敗でした。テスト放送をしてみたら遅延が酷すぎるのです」
「ソフトウェアエンコのキャプチャーボードでもプレビュー遅延は有るよ。でもGV-MDVD3はかなり遅延するみたいだね。分配しないと生放送では使いづらい部類かも。ハードウェアエンコード製品でも、ダイレクトプレビュー機能があるキャプボ(例GV-MVP/RX3)あたりだったら、少しはましだったかも。」
「それで、視聴者さんから「テレビに分配しようよw」って言われるのですが、分配の仕方がよくわかりません」
「じゃ分配例を挙げてみるよ」
分配ケーブルを使って分配する
「分配ケーブルは楽そうですが、ちょっと値段が高い気もします」
「『分配ケーブル+中継アダプタ』はよく知られている構成なのだけど、値段が高いな、と思ったら次の例に進むよ」
「あと、今回はキャプボに直接音声を入れているけど、オンボードのサウンドカードのライン入力にゲーム音声を入れる方法も有るよ。」
接続例1
分配プラグを使って分配する
「分配プラグは便利そうです。手持ちの余っているケーブルがあれば安く済みそうな予感です。」
「分配プラグ(分配コネクタ,分配アダプタ等)はAmazonにもあるけれど、すぐに在庫切れになったりしているので(待っているとたまに入荷されるみたいです)、電気屋さんで探してみると良いかも。うちの近所の某ヨドバシカメラには置いてあったよ」
接続例2
TVに出力端子が有る場合
「昔のTVだと、チューナーのないビデオデッキの録画用に、TVに出力端子が付いていることが多いです。」
「最近のテレビだとアナログ出力の無いテレビが多いみたいだよね」
「出力端子の有るテレビだったら、簡単だよ」
接続例3
この画像例に使用しているSHARPのテレビは出力端子が有りますが、入力端子が多数有って、そのうちの入力端子の1つが『切り替えスイッチで切り替えると、出力端子になる』という仕様だったりします。
S端子とコンポジット端子が同時出力できる場合
「実はS端子とコンポジット端子に同時出力ができるケーブルを持っているのです。」
「ならとりあえず、映像だけをテレビに分配して音声は遅延するけど我慢してみるのはどうかな」
接続例4
- Wii用のコンポジット+S端子ケーブルは、余っているS端子のケーブルを使って、標準で付属するケーブルから自作できたりします。(工作に自信がない場合は、買った方が失敗が無いです。)
Wii付属のノーマルケーブルからS端子ケーブルを作成!
http://nds.jpn.org/wiis.html
「ピンはまっすぐに抜かないと簡単に折れてしまいます。細型ペンチで慎重に!」の部分は折れ易いです。もし自作する人はご注意下さい。
「音声も分配したい場合は、上の方で挙げた分配コネクタなどが便利だよ」
『3入力2出力』タイプのAVセレクタを使う
「『3入力2出力』って書いてあるAVセレクタは分配に使えますか?」
「AVセレクタの機種によって、仕様が異なると思うから何とも言えないよ」
「でも、水おいしいブログの人は、昔購入した『Victerのダビング対応の3入力2出力のAVセレクタ』を使ってみたら分配に使えたよ」
「ちょっとクセがあって、切り替えスイッチの使い方とダビングボタンの使い方に注意かな。あと挿す場所も関係していたような気がするよ。挿す場所によって音声か映像が分配できたり出来なかったりしたかも」
「メーカーの推奨する使い方ではないと思うので、詳しくは扱わないけど、持っていたら試してみるのも良いと思うよ」
分配すると映像が暗くなっちゃう><場合
「ゲームセンターの大会運営をしました。分配コネクタや分配ケーブルを使ってゲームの映像をプレビュー用のモニター沢山と、録画用機器に分配したのですが、録画したものを見ると映像が暗かったのです。」
「アンプを挟まないで分配すると、暗くなっちゃうよ」
「普通はテレビ側や、ビデオデッキ、録画用DVDデッキなどに『映像安定機能』みたいなのがあって、何とか調整してくれてたりするんだけど、そういう補正が無くて暗くなっちゃう場合はアンプのある分配機を用意した方が良いかも」
「アンプとかよくわからないです」
「簡単に言うと、『電源の要る分配機』を使うと良いよ」
「電源の要る分配機を使っても良いけど、昔の高いビデオデッキだと複数出力が使えたりするよ」
「他にもビデオのコピーガード信号対策等に使われる『画像安定装置』にも2出力に対応した機種があって、分配用に使えるよ」