YAMAHAのオーディオインターフェース、AUDIOGRAM3は、UA-4FXと比較して知名度が低いので紹介します。
疑似ステミキ状態の配線はUA-4FXと同様です。手元ボリュームの使い勝手も同様ですが、エフェクト等はありません。その分デザインがすっきりしています。ミキシングできるシンプルなオーディオインターフェースという位置付けになります。
配線例。
配線例はUA-4FXで疑似ステミキの時と殆ど一緒です。
左のボリュームでマイク音量、中央でラインIN音量、右で全体音量(出力音量)を調節します。
UA-4FXと比較して、足りないところ
・エフェクト無し。(生放送じゃない、普通の録音ならCubase AI4でいくらでもエフェクト掛け放題なのですが。)
・3.5mmミニプラグのマイク端子がない。
・真空管無し。
・MIDI無し。(最近ののMIDI機器には、USB端子が有るので問題なかったり。)
・S/PDIF無し。
・DTMをやるなら音質が足りない気が。
・モニタ音をOFFに出来ない(ニコ生セッション時に音楽枠で困りやすい、雑談枠なら問題無し)。
UA-4FXと比較して、良いところ
・Cubase AI4が同梱。
・ライン入力・出力端子は標準端子(L,R)かRCA端子のどちらかを使用できる。(両方接続すると、標準端子が優先されます。)
・パソコンのUSB端子以外の電源(USB電源プラグ)を利用して、小型ミキサーとして単体で使用できる。(UA-4FXだと単体使用はできません。)
「エフェクトなんて録音してからミックスするときにソフトで処理すれば良いし、生放送でエフェクトの使い所なんてそんなに無いよね、生放送はそこそこに、Cubase AI4でニコ動がメイン。」みたいに割り切れるなら、AUDIOGRAM3でも良さそうです。
複数機器に便利な小型USBミキサー AUDIOGRAM6
AUDIOGRAM6は、生放送に便利な小型ミキサーにもなるオーディオI/Fです。AUDIOGRAM3と価格はそれほど変わらないため、こちらの方が後々、拡張性があって良いと思います。1と2の入力に対して、それぞれにコンプレッサーをかけることも出来ます。
通常コンプレッサーの設定は複数のつまみで設定しますが、AUDIOGRAM6では、1つのノブを回すだけでOKです。ヤマハが長年培った技術が盛り込まれています。
AUDIOGRAM6の配線例 (生放送用)
配線例。
AUDIOGRAM6のライン入力端子は、6.3mm標準プラグ端子です。対応ケーブルをお持ちでない場合には、ケーブルか変換プラグを用意する必要があります。ケーブルさえ用意してしまえば生放送用に活躍するミキサーです。
audio-technica MusicalSeries (ステレオミニ-モノラル標準×2)
3.0m ATL4A62/3.0
- 出版社/メーカー: オーディオテクニカ
- メディア: エレクトロニクス
audio-technica MusicalSeries (ステレオミニ-モノラル標準×2)
1.5m ATL4A62/1.5
- 出版社/メーカー: オーディオテクニカ
- メディア: エレクトロニクス
ニコ生の配信設定
(AUDIOGRAMの説明を用意するまでの間、別のI/Fの設定説明文をコピペして置いておきますが、大体同じです。)
名称やアイコンはPC環境によって多少異なります。
再生は「PCに元からあったサウンドカード」を設定します。
「USB Audio CODEC(AUDIOGRAM)」にしてしまうと、放送にはBGMが入りません。
録音側は何を指定しても、ニコ生の音声機器に指定したものが放送に使用されるため、何でも良いみたいです。
スカイプの設定は「スピーカーをI/Fじゃない方」に設定します。
スカイプのスピーカがI/Fになっていると、放送にスカイプが入りません。
I/Fじゃない方に設定する事に、ご注意下さい。
ステミキが状態で、自分の放送を聴いてしまうと、
エコーしてしまうため、自分のニコ生の音量はミュートにします。
ニコ生の音声機器は IN(USB Audio CODEC)に設定します。
マイク(USB Audio CODEC)等と表示される場合も有るみたいです。
AUDIOGRAM6はこんな場合にオススメ
・XLRかフォーンプラグのマイクを持っている。
・マイクを2つと、BGMやスカイプを一緒に放送したい。
・マイクとギターと、BGMやスカイプを一緒に放送したい。
・ゲーム実況の実機配信 (ゲーム音+パソコン音+マイク)。
・手元でそれぞれ音量調節がしたい。
・1と2の入力のそれぞれの音にコンプレッサーを掛けたい。
・ミキサーが欲しいけど、大きくて多機能すぎるものは要らない。
・小型でUSBで簡単なミキサーが欲しい。
・コンデンサーマイクを使用したい。
・オーディオインターフェースが欲しい、ミキサーも欲しい。
・パソコンに繋がない時でも使える、小型ミキサーが欲しい。
AUDIOGRAM3/AUDIOGRAM6のドライバ
AUDIOGRAMを使用していてレイテンシが気になる場合には
「Yamaha USB Audio Driver」をインストールします。
Yamahaドライバより標準USBドライバのほうが安定しているなんて話も聞きます(´・ω・`)
公式ページからドライバをダウンロードできます。
http://www.yamahasynth.com/jp/downloads/drivers_software/interfaces/audiogram/all/
Yamaha USB Audio Driver for Windows 7/Vista 64bit
Yamaha USB Audio Driver for Windows 7/Vista/XP 32bit
Yamaha USB Audio Driver for Mac OS X (10.4.11、10.5.4 〜 10.5.8、10.6.x)
UA-4FXはニコ生で人気なのにAUDIOGRAMは見掛けないよ?
UA-4FXが 24bit / 96kHzの高音質なのに対して、
AUDIOGRAMは 16 bit / 44.1/48 kHz です。
DTMやレコーディング用途では、スペック的にAUDIOGRAMは選ばれないみたいです。ですが、普通に使う分には十分な音質です。ニコ生の音声は44kHzまでのため、AUDIOGRAMはニコ生用には十分に使えます。
UA-4FXも確かに高音質ですが、エフェクター部分にお金が掛かっているため、他のオーディオI/Fと比較すると音質に残念な部分はあります。UA-4FXのマイクの入力もUA-25EXと比較すると当然見劣りします。
現在の流れが、
元々DTM等でUA-4FX使っていた人がニコ生でUA-4FX使う。(持っていたので便利だから放送でも使う勢。)
↓
放送を見た人がUA-4FX購入、自分もニコ生で使う。(自分もエフェクト使いたい勢。)
↓
歌枠にはオーディオI/F、って定着するほど広まる。(オーディオI/F→UA-4FXは知ってるからとりあえずこれにしよう、他の生主も持ってたし、エフェクト使いたいし勢。)
↓
初心者も含めて、何故かみんなUA-4FXを持っている状況に。ステミキできると思ってUA-25EXを購入する初心者さんの生主まで出現、という感じです。
複数機器をミックスしたい場合で、用途がニコ生かアマチュアの範囲でしたら、AUDIOGRAM6も便利です。UA-4FXは有名になりすぎです。
3.5mmミニプラグマイクを使用できるUA-4FXは、初心者に対して敷居が低いみたいです。
ヤマハの歴史
・最初は輸入ピアノの修理→楽器関係作る
・楽器やってた流れで電子楽器も作る→DSPも作る
・DSPを他に利用しようとして→ルータ作る
という流れで、楽器、電子機器、ネットワーク関係の製品を作るようになった。
じゃ、なんで発動機や家具とかも作ってるかというと、
・ピアノの修理で木工のノウハウが溜まる→家具を作る→住宅設備も作る
・戦時中に軍から「家具作ってるんだから木製のプロペラ作れるだろ」といわれて戦闘機のプロペラ作る→ついでにエンジンも作る
・エンジン作ったから→バイクも作る
・エンジン作ったから→船も作る→船体作るのにFRPを作る
・船体をFRPで作る技術→家庭用湯船作る
・FRPを利用して→ウォータスライダー→ついでにプールも作る
・プールの水濁ったんで→浄水器作る
・失敗作の浄水器で藻が大繁殖→藻の養殖始める→バイオ事業化
弦とかラケットとかスキー板とかゴルフクラブとか
サウンドカードとかオーディオI/Fとかね ^o^ ヤマハ